今回は、筆者の知人が『途中で何度も心が折れかけながらも許せない気持ち一心で遂行した』と話してくれた、夫の不倫エピソードをご紹介します。
夫の不倫が発覚
当時、ある時期を境に夫が明らかに不審な行動をするようになりました。
違和感を覚えて問い詰めますが『仕事だから』『友達だよ』とのらりくらり誤魔化す夫。
モヤモヤした気持ちが抑えきれなくなってスマホを見た結果、不倫が発覚しました。
相手女性とのやり取りはあまりにも堂々としていて、悲しみに暮れた私。
今すぐ問い詰めたいとも思いましたが、あえて知らないフリをして泳がせ続けることにしたのです。
苦しい期間
その後は、心のなかでは何度も涙を流しながら何事もなかったように日常を演じ続けました。
『今日は残業』『同僚と飲み会』という明らかに嘘っぽい夫の言葉にも、
「いってらっしゃい」
と全て笑顔で答えた私。
その裏で、探偵と弁護士に相談し、証拠を着実に集めていったのです。
大暴露!
そしてある日、親戚もいる義実家での集まりで、静かに席を立ち『今日まで大変お世話になりました』と離婚届と一冊のファイルをテーブルに置いてやったのです。
ファイルには、夫の不倫の証拠たっぷりと慰謝料請求書!
目を見開く夫に、
「ずっとバレていないと思っていたなんて滑稽ね」
とだけ言い、私は部屋を出ました。
慌てる夫、凍りつく義両親に、大騒ぎする親戚たち。
何度も呼び止められましたが、後悔も怒りもすでになくなっていた私はひたすら無視してその場を後にしました。
新生活
その後、離婚は慰謝料をたっぷり受け取ってスムーズに手続きが進み、私は中学生の一人娘と新生活をスタート。
家族や周囲の協力もあり、楽しく生活できています。
娘もはじめはショックだったようでしたが『元々パパとは仲が悪いし、いなくても変わらなかった(笑)』と今ではすっかり元通りに。
夫は不倫がどこからか職場に知られたようで、左遷。相手女性にも逃げられたと風の噂で聞きました。
【黙って許すこと】と【黙って戦うこと】は違います。
冷静に、確実に、自分の人生を守るための行動ができたことは、今でも私の誇りに感じています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。