今回は筆者の友人が「イライラしたけれど娘の態度に救われた」と話してくれた、マウントお弁当ママ友のエピソードをご紹介します。
遠足のために作ったお弁当
これは保育園に通う5歳の娘A子と参加した親子遠足の日に起こった出来事です。
朝早くから、前日にA子と一緒に考えたお弁当を作っていた私。
料理が苦手ながらも一生懸命愛情を込めて作りました。
中身は卵焼きにたこさんウインナー、おにぎりと小さなグラタンなど。
派手さのないよく見かけるような出来栄えに仕上がりましたが、わが子の大好きが詰まった、母としても精一杯頑張ったお弁当でした。
お弁当マウント
娘と遠足を楽しみ、いざお弁当を食べる時間に。
するとママ友B美から、娘が食べているお弁当をチラッと見てからかうような口調で、
「え、それだけ?(笑)」
「かわいそう~もっと手をかけてあげればいいのに」
と、やや挑発的に言われてしまいました。
彼女の娘さんのお弁当を見ると、キャラ弁で高級フルーツまで入った豪華なもので、彩りも完璧。
思わず劣等感に襲われ、何も言い返せずにいました。
でも、すぐにA子が
「ママのお弁当、全部おいしいよ♡」
と満面の笑みで言ってくれたのです。
その一言で、心を込めて作ったお弁当だと娘に伝わっていたことがわかり、救われた私。
B美もA子の嫌味のない素直な感想を聞いてバツが悪くなったのか、その日はそれ以上話しかけてきませんでした。
嬉しい後日談
さらに後日、保育園の先生から『A子ちゃん、毎回お弁当の日は一つひとつお友達に自慢しておいしそうに食べていますよ』と言われてびっくり!
後日、娘のA子から、B美さんの娘さんが『残すと怒られるから』と無理して食べているようだと聞きました。真偽は定かではありませんが、それを聞いた時、娘の言葉の重さを感じました。
マウントは無視!
その出来事のおかげで【見た目や人の目より、子どもの気持ちを大事にすることが一番だ】と気づけた私。
今では、私の作ったご飯を楽しみにして毎回おいしそうに食べてくれるわが子が誇らしい気持ちでいっぱいです。
それからB美とは距離を置くことに。
この出来事を経て、私は他人の評価ではなく、目の前の子どもが喜んでくれることを最優先する、ブレない母であり続けようと心に決めました。今では、娘の『おいしい!』の声が、私にとって何よりの誇りです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。