同居を選択した理由
もともと私達家族はアパート暮らしをしていました。何不自由ない生活を送っていたのですが、突然老朽化によるアパートの取り壊しの連絡があり、退去を余儀なくされました。
引っ越しをきっかけに、マイホームを建てたいと考えた私。ただお金がありませんでした。すると夫は私にこんな提案をしてきたのです。
「1人暮らしをしている母さんと、新しい家で一緒に住まないか? お金は半分負担してくれるって」
同居に全く不安がなかった訳ではありません。ですが、義母が家事や子育ても協力してくれるというので、私は二世帯住宅を建てることに賛成しました。
手のひら返し
その後、新築での同居生活がスタート。義母は住宅費用を負担してくれましたし、私がいない間子供の面倒をみてくれたので、本当にありがたいことづくめでした。
でもそれは最初だけで、すぐに後悔することになったのです。同居を始めて1年も経つと、義母が私に口出しをしてくるようになりました。
「子供がいるのに働くなんて信じられない」「お弁当に冷凍食品を使うなんて手抜きよ」
私は義母の言葉に傷ついていきました。私が反論しても、
「誰のおかげでこの家で生活できてると思ってるの?」
の一点張り。最初は猫を被って良い人面していた義母でしたが、次第に本性が明るみになっていったのです。
夫に相談をしても「母さんの言う通りだ」と言い、私の味方はしてくれませんでした。
息子を守るためにとった行動
義母と夫からイジメのような仕打ちを受けるようになった私は、家庭内で居場所がなくなっていきました。一方で、息子も同じような被害にあっていたのです。
「おばあちゃんが怖い。一緒に暮らしたくない」
ある日息子は泣きながら私の所にやってきて、こう打ち明けたのです。
私が仕事で遅く、義母と2人っきりになることが多かった息子。その間に義母から「母親に似て頭が悪い子」「声がうるさくて耳障り」などと、厳しい言葉をかけられ続けていたというのです。
これを機に、私は息子を連れて実家に帰ることにしました。
「早く戻ってこい」と夫から連絡が来ますが、義母の肩を持ち続けていた夫も同罪です。絶対に許すことはできません。現在は離婚に向けて動いているところです。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。