母の友人たちとのお出かけはにぎやかで楽しい反面、私にとっては事前準備が欠かせない大仕事。
最近は、工夫しながら付き合い方を学んでいます。
お姉様たちとのお出かけ
父が亡くなってから、母を支えてくれているのは近所の友人たち。
数十年続く友情には、私もいつも感謝しています。
母はそんな友人たちとお出かけを計画するのが大好きで、ブドウがりやいちごがりなどの時期になると「連れていって」と私に声がかかります。
私も日頃の感謝を返すつもりで、なるべく予定を合わせて参加していますが、当日はまさに全力イベントなのです。
賑やかな車内と事前準備
乗車するのは母親世代のお姉様たち。ドライブに音楽を流そうとしても「話の邪魔になるから消して」と言われることも。
地元の噂話や昔話で車内は大賑わいです。
また、適度な休憩を入れておかないと「この先にトイレある?」と突然のリクエストが飛んでくることも。
休憩場所や食事処まで、事前に細かく把握しておかないと「え〜そんなことも知らなかったの?」と人数分の文句が降り注いできます。
事前準備は仕事以上?
お姉様たちも出発前から楽しみにしているため、最近テレビや雑誌で紹介された目的地付近のお店情報なども頭に入れておく必要があります。
自分たちが知っている=若い子が知らないわけがない、と思い込んでいるお姉様たち心理を裏切るわけにはいきません。
さらに、買い物が好きな皆さんの荷物がどんどん増えるので、車内の配置も重要です。
保冷容器にお茶を用意したり、お土産を置くスペースを確保したり、車内の温度調整まで気を配ります。
こうして体も神経もフル稼働させる一日は、もしかすると仕事より大変かもしれません。
工夫して楽しむ全力イベント
けれど、母が友人たちと楽しそうに過ごしている姿を見ると、不思議と疲れも和らぐ気がします。
私の前では見せない表情も見ることができるので、私にとって幸せな時間であることも確かです。
最近は、事前に行き先を聞いてルートを調整したり「今日はここまでね」と先に伝えるようにして、私なりにモヤモヤしすぎない工夫を始めました。
お姉様たちとのお付き合いは、なかなか人生勉強になるなと思いつつ、今日も全力でイベントに参加しています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。