ダンスを始めたものの、他の子よりも覚えるのが遅くて自信喪失気味。
そんななか、先生がかけてくれた神アドバイスとは!?
筆者の友人Y子が実際に体験した子育てエピソードをご紹介します。
ダンスを始めた不器用な娘
私の娘は、ものごとを覚えたり身につけることが、人より時間がかかるタイプの子でした。
そんな娘が小学3年生の時に友達に誘われて、ダンス教室に入ったものの、
「回るタイミングがズレてる」
「ステップが逆」
「今ここ、止まるとこ!」
となかなか振りを覚えられず、苦戦していました。
娘「向いてないのかな」→先生からの驚きの言葉
発表会の練習が始まると、さらに娘はレッスンについていけなくなり、次第に
「私、ダンスは向いていないのかな」
と落ち込むように。
心配になった私はダンスの先生に
「娘がちょっと自信を失くしていて」
「覚えるのに時間がかかること、本人も気にしていて」
とこっそり相談しました。
すると先生は微笑んで
「娘さんは確かに覚えがゆっくりだけど、確実に自分の中に振りを落とし込むタイプです」
「だから一旦覚えたら、きちんとできて、崩れません」
「それって実は、すごい長所ですよ」
と言いました。
「すごい長所がある」と先生からのまさかの褒め言葉に驚いたと同時に、
「そういう見方もあるんだ」
と新しい発見がありました。
確実に覚えることも才能!?
「早く覚える子もいれば、ゆっくりだけど、確実に覚える子もいる。娘さんは、確実に覚える子です。焦らず、その良い部分を、これからも大切にしていってほしいです」
と先生は続けてアドバイスしてくれました。
その言葉を娘にも伝えると、
「私にも良いところがあるんだ!」
と喜び、
「もっと頑張るね! 先生に褒めてもらいたい!」
と前向きに。
そして、発表会まであと1ヶ月というギリギリのタイミングで、難しいターンの振りがやっと入った娘。
本番では、緊張していたものの、一つ一つの振りを丁寧にしっかり決めて、素晴らしいダンスを見せてくれました。
「心にグッと来るダンスでした」
と先生も娘を褒めてくれました。
自分のペースで確実に技術を積み上げていく娘
その後も、ゆっくりしたペースながらも、確実にダンスの技術を一つ一つ身につけていった娘。
それから数年後の現在、娘は中学のダンス部で部長に。
みんなをサポートしながらお手本を見せたり、周りを引っ張っていく立場に。
あの時、先生からのアドバイスがなければ
「向いてないから、やめよう」
と親子であっさりダンスを諦めていたかもしれません。
指導者との出会いは、本当に大きいものだと感じたと同時に、あの時、娘の長所を認めてくれた先生の神アドバイスには本当に感謝しています。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。