今回は、知人のA子さんに聞いた、ママ友グループLINEでの誤爆をきっかけに起きたトラブルをご紹介します。普段は和やかに見えるママ友との関係が、一通の誤送信で一変したという、少しゾッとするお話です。

平和なママ友ランチ会

今日は、毎月恒例のママ友ランチ会。
私はB子さんと同じ保育園に子どもを通わせていて、よく一緒に集まっています。
B子さんは明るくて誰とでも仲良くできるタイプで、私も彼女と話すのが楽しみでした。
この日も、C子さん、D子さん、E子さんが集まり、近所のカフェでランチ。
子どもの話や夫の愚痴で盛り上がり、グループLINEにも「今日も楽しかったね〜」なんてメッセージが飛び交っていました。

「え、これ……私たちに言ってる?」

ランチ会の帰り道、私は家でお茶を飲みながら、LINEグループを何気なく見ていました。すると、B子さんから妙なメッセージが。
「マジ、今日もC子の自慢話しんど。誰も聞いてないって〜笑」
その後すぐに、「間違えた! ごめんなさい! 今のは違うグループに送るつもりだったの!」と、明らかに慌てた様子の謝罪が続きました。
でも、時すでに遅し。C子さんからの返信はなく、グループは一気に静まり返りました。

ママ友関係のヒビ

次の日、保育園の送り迎えでC子さんに会いましたが、彼女は目も合わせてくれませんでした。
発言自体はB子さんからのものでしたが、みんな同じように思っていたのではと感じたのかもしれません。そして、D子さんとE子さんもどこかよそよそしい雰囲気。
B子さんは明るく振る舞っていましたが、明らかに空気が変わってしまったのがわかりました。
その週末、B子さんから個別にLINEが来ました。「私、どうしたらいいと思う?」と。
正直、私は返事に悩みました。あのメッセージは、見るべきではなかったもの。
それを見てしまった今、前みたいには戻れない気がしていたのです。

表と裏の顔

それからママ友のランチ会は、自然と開かれなくなりました。
表面上は「忙しいから」と言って断る人が増えたけれど、本当は皆、あのメッセージが引っかかっているのだと思います。
B子さんは今も保育園で他のママと笑顔で話しています。でも、私は知ってしまったのです。その裏にある、ちょっとした毒と、本音。
ママ友とは、友達ではあるけれど、それ以上を期待してはいけない。少し距離を置いて、無理のない関係を築くこと。それが、子どもにも自分にも一番だとこの出来事で学びました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。