疑惑
私には同じ年の夫がいます。
結婚して15年ほど経った頃から、様子がおかしくなったため、私は浮気を疑っていました。
しかし、給料などは今まで通り家に入れてくれていたし、子ども達も徐々に親離れしていく年齢。私が我慢をすれば良いと思い、見て見ぬフリを続けていました。
そんなある日のこと、仕事が休みだった私が庭の手入れをしていると、見知らぬ若い女性が声をかけてきたのです。
対決
「奥さまですか?」と言われたとき、私は夫の浮気相手だと直感でわかりました。
話がしたいと言われたため、家の中で話すことに。
するとその女性は悪びれる様子もなく「Tさん(夫)が言ってました。妻と子ども達は自分のことを何とも思っていない。こうやって慰めてくれると、心が安らぐって。」と得意顔で言ってきたのです!
「これって、私の方が役に立ってるってことですよね?」と偉そうに言われたため、私は腹が立って仕方がありませんでした。
反撃
頭に来た私は「あの人が何て言っているのか知りませんが、もし離婚をするならあの人にもあなたにも慰謝料を請求します。あの人が今日帰ってきたら、話をしますから」と伝えました。
それを聞いた浮気相手の女性は「慰謝料って、、、」と言って絶句。
私は女性を追い返し、夫が帰宅してから話し合いをすることにしたのです。
条件
私は夫に今日のことをすべて話し、「ルール違反をしたのはあなた。後日弁護士を通して、これからのことや慰謝料のことを決めていきましょう」と伝えました。
すると夫は「俺の話も聞かないで離婚を決めるのか?」と反論してきましたが、すでに心を決めていた私は聞く耳を持ちませんでした。
改心?
それから1ヶ月ほど経った頃、夫が「頼むから離婚はしないでくれ」と泣きついてきました。
「慰謝料」「弁護士」というパワーワードに恐れをなして、相手の女性から別れを告げられたそうです。
私はしばらく様子を見るつもりですが、基本的に信頼関係が崩れたことに変わりはありません。
これからの夫の言動で冷静に判断したいと思っています。
【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。