筆者の友人・M香には小学生の男の子がいて、地域の野球チームに入っています。その野球チームは保護者が監督をやっていて、保護者同士もかなり近いお付き合いをしているとのこと。ある日、監督である保護者のTさんが大事件を起こしたそうです。

話し合い

ある日、見かねたEさんのご主人が話し合いを提案しました。
立会人としてEさんと仲の良い私も同席することに。

「お互い結婚しているのに、あなたの言動はおかしい」とEさんご夫婦の主張は至極正論。
しかし、Tさんはまったく聞く耳を持たず「私は前からEさんが好きだった」の一点張り!
横に座っているTさんの奥さんは頭をうなだれているだけ。
私は思わず「Tさん、自分の言っていることがおかしいってわかりますか?」と聞いたのですが、Tさんは「え? どうして?」と一言。

その様子を見ていたEさんご夫妻は「話になりません。もう帰りますね。」と言って、退席。
後日、Eさん家族は引っ越してしまいました。

その後

その後、一連の騒動で野球チームのメンバーは激減しました。
息子も「みんな辞めるから僕もいいや。」と言って辞めることに。

Tさんは、自分の言動が間違っていたことに気付くことができたのでしょうか?
心をなんでもオープンにすれば良いという話ではありません……常軌を逸したTさんの行動に、少し恐怖を感じました。

【体験者:30代女性・パート、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。