心の療養は自分自身を守るためにもとても大切なことです。しかし、中にはそれを悪用するケースもあるようです。今回は筆者の知人A子から聞いた、無職夫の驚愕エピソードをどうぞ。

短期離職を繰り返す夫

私の夫は、すぐに仕事を辞めてしまいがちな人でした。

「上司が厳しい」
「俺だけいつも責められる」

私が話を聞いている限り、愚痴ばかりで仕事をおざなりにしているのが原因だとも感じていましたが、そう注意すると逆ギレされてしまうのです。

「俺がいけないっていうの!?」
「A子だけは味方になってくれると思っていたのにひどい」

一応1か月以内には新しい仕事を探してくるので、私が支えればいいやと当時は軽く考えていました。

クビになったって!?

しかし、ある日仕事が終わり家に帰ると、泥酔した夫の姿が。

「仕事できないってクビにされた!」
「精神的に辛いしどうにかなりそう」
「多分うつ病だと思う」

『そんな簡単にクビになるかなあ』と一瞬思いましたが、あまりにも辛そうだったので、これ以上仕事に関してとやかく詮索しないことに。

すると味を占めたのか、半年経っても仕事を見つけようとしない夫。

それどころか、家事もせずにただただ家で酒を飲んではゲーム三昧の日々を送るように!

そろそろ新しい仕事を探そうと話を振るも『俺は心の病気!』『すぐに治るわけがないでしょ』と癇癪を起こされてしまいます。

当時、何度言っても精神科に行こうとすらしてくれなかった夫。

そのうち、家の掃除がなってないだとか食卓の品数が少ないと文句ばかり言うように。

さらに、私が稼いだお金でパチンコや競馬で遊ぶようにまでなりました……。

元職場に連絡すると?

さすがにおかしいと思った私は、夫がクビにされたという元職場に電話して直接話を聞くことに。

するとまさかの事実が!

「勝手に彼が無断欠勤してそのまま辞めたのです」

なんと、夫が自ら勝手に自主退職していたことが発覚したのです。

しかもそれだけではなく、夫の身勝手さについても知ることができました。

「何度も遅刻し勤務態度にも問題がありました」
「それでも教育係が一生懸命優しく指導していたのに、正直大人としてありえません」

すっかり冷めた

ようやく夫の虚言に気づいた私は大激怒!

夫に詰め寄ると言い訳がましく真実を話してくれたものの、もうこんな人と一緒には居られないと即離婚を決意しました。

さらにどうやら夫は無職の間不倫もしていたようなので、慰謝料をたっぷりとって離婚することに。

『あなたのやってることは、本当に苦しんでる人たちへの冒涜よ』と最後に言い放ち、彼と別れた今は心穏やかに過ごせています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。