そう誰しも一度は何か後悔している過去があるのではないでしょうか?
なかには今もなお引きずるような、当時に戻ってやり直したいくらいの苦い思い出がある人も……。
筆者の知人から聞いた、後悔エピソードをご紹介します。
幼馴染と結婚
私と夫は、小学校からの幼馴染でした。
家も近所でよく遊んだり、一緒に帰ったりすることもしばしば。高校生になり、だんだん彼のことを恋愛対象として意識し始めたのです。
すると幸運なことに、彼もずっと私を想ってくれていたようで、カップル成立!
それからは特に大きなケンカもないまま、交際して8年記念日にプロポーズされ入籍しました。
まさに漫画のような話と友人たちからも羨ましがられるほど。
私も、何歳になっても夫と幸せに暮らすのだと思っていましたが……。
夫婦の悩み
それから数年後、私たちはとある悩みを抱えていました。
それは、いつまで経っても子宝に恵まれなかったということ。
自然に妊娠できると思っていたものの、何度タイミングをとっても授かれず……とうとう思いきって検査した結果、夫の不妊が発覚したのです。
2人とも子どもを強く欲しがっていたこともあり、当時はかなり落胆しました。
それから徐々にすれ違うようになっていた私たち。
私がよかれと思って夫の不妊について励ませば励ますほど、変に気を遣うような言葉しか伝えられず、ギクシャクした空気が漂っていたのです。
夫からの提案
夫はそんな私の変化に気づいていたようで、日に日に笑顔が減り、ある日突然【離婚話】を持ちかけられました。
「ほかの人とならきっと夢だった子どもを授かって育てられるよ」
「叶えてあげられなくてごめん」
ショックでしたが、私の願望を尊重してくれた夫のことを想うと、承諾せざるを得ませんでした……。
大後悔
しかし、離婚後、彼との日々がどれだけ幸せだったか思い知るように。
私にとって、夫との子どもももちろん望んでいたのですが、それ以上に夫を失うことの方がずっと辛いことだったのです。
でも、離婚話を持ち掛けてくれた夫の想いを考えると、もう彼とは前の関係には戻ることができません……。
何が自分にとって大切なのか、もっと熟考すればよかったと後悔しています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。