筆者の話です。
友人と回転ずしに行った際の思わぬ行動にモヤモヤした体験。
関係を壊したくない気持ちと、自己防衛のバランスを考えさせられた出来事です。

別会計のつもりだったのに

友人と回転ずしに行ったときのことです。
私は魚が苦手なので、いつもたまご、サラダ巻き、デザートなどを中心に注文しています。
一方の友人は、マグロにサーモン、いくらやえんがわなど、好きなネタを次々と取っていきました。
「会計は別にしよう」と思っていたので、お皿はそれぞれの前に積んでいました。
私の皿は安価な色ばかり、友人の方は華やかな色とりどりのお皿が並んでいたのです。

突然の提案に戸惑う

ところが食事の途中、友人が「色別に並べた方が店員さんがわかりやすいよね」と言って、お皿をどんどん自分の方へ集めていったのです。

あっ、と思ったときにはもう遅く……。
積み重なったお皿は、色別にまとめられ、もうどちらのお皿かわからない状態になってしまいました。

割り勘でモヤモヤ

すると友人は「あ、でも食べた数は同じくらいだったし、割り勘でいいよね?」とさらっと言ってきました。
私は一瞬迷いましたが「まあ、いいか」と頷いてしまいました。
しかし、お会計を済ませた帰り道、友人が「今日は安く済んでラッキーだった~!」と満足そうに言ったとき、なんともいえないモヤモヤが残ったのです。

明らかに、私の方が安いものばかりを食べていたのに──。
それでも、「お金のことを細かく言うのもな……」 と気持ちの整理がつかず、ただうなずくしかありませんでした。

ささやかな自衛策

その出来事以来、私はお皿を手の届かない場所にそっと置くようになりました。
さらに、どの皿を何枚取ったかを、念のためスマホにメモしたり写真を撮っておくことに。

最近は会計もタッチパネルやレジで簡単に個別会計ができるため「別々でお願いします」と伝えればスムーズです。
些細なことかもしれませんが、自分を守るための小さな工夫で、ひとつモヤモヤが減った気がしています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。