友人Aの話です。
夫の様子に違和感を覚えたAは、検索履歴や予測変換から浮気を疑い、証拠集めを開始します。
日々の記録とプロの手を借りて真実を突き止めた先にあったのは、驚きとわずかなスカッと感でした。

予測変換が教えてくれた違和感の正体

夫の様子が最近おかしいと感じたA。
スマホにはロックがかかっていてSNSの中身までは見られませんでしたが、ある時ふと、検索バーにひらがなを一文字ずつ入力してみました。
すると「すき」「かわいい」「次はいつ会う」 など、自分には言われた覚えのない言葉が予測変換に現れたのです。

しかも、以前から怪しいと思っていた女性の名前の頭文字を入れると、その名前が一発で候補に表示される始末。
「これは……何かに使えるかも」
Aはそう思い、静かに準備を始めました。

証拠になりそうなことはすべて記録

Aは、夫の何気ない発言や外出予定、身だしなみの変化など、気づいたことを一つひとつノートに書き留めていきました。
数日経つころには、さまざまな“違和感”が積み重なり「これはクロだ」と確信するに至ります。

まずは弁護士の無料相談に通い始めましたが、そこで言われたのは「決定的な証拠が必要」という言葉。
その言葉に背中を押され、Aは探偵を雇うことを決意しました。

探偵の報告と突き付けた真実

探偵には、夫の休日と、彼女とされる女性の勤務先の定休日を伝え、ピンポイントで動いてもらうことに。
しばらくして届いた報告書には、2人が待ち合わせをし、食事を楽しみ、その後ホテルへと向かう様子が詳細に記録されていました。

「やっぱりそうだったか」
Aは、これまでの記録と探偵の報告をしっかりと整理し、離婚に向けて準備を進めていきました。

「そこまで調べてたのか」

いよいよ離婚の話し合いへ。
Aはこれまでの記録と探偵の報告書を弁護士を通じて提出し、調停の場では夫も言い逃れができない状態に。
結局、夫の有責で協議離婚が成立しました。

証拠を提出した際、夫がぽつりと「そこまで調べてたのか……」とつぶやいた顔を見て、Aは少しだけスカッとした気持ちになったのです。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。