「絶対謝らない」ことで有名な小学校のママ友。
子供が何かをしても、話題を微妙にすり替え「うちの子は悪くない」と主張。
しかし、周囲はとうとう限界を感じてある行動を起こすことに……!?
筆者の友人C子が体験したママ友エピソードをご紹介します。

「絶対に謝らない」ママ友

小学校のママ友で「絶対謝らない」ことで有名なR子さんがいました。

息子が同じクラスになった時、R子さんから連絡が。

「うちの子、あなたの息子さんの水筒、間違えて持って帰っちゃったみたい」
とのこと。
「いいよ、明日返してね」
と返すと
「そもそも水筒が似すぎてるのよー。紛らわしい!」
と水筒のデザインのせいにして、噂通り、謝る気配は一切ありません。

些細なことなので特に気にしませんでしたが、なるほど、これが噂の「絶対謝らないスタイル」か、と思いました。

小さなトラブル、積もる不満

その後もR子さんの子供は、他の子の上履きを持ち帰ったり、他の子のお誕生日会のプレゼントを勝手に開けたりと、小さなトラブルを頻発させていました。

しかしR子さんは
「先生もちゃんと見てくれてなかったのかしら」
「うちの子が間違える前に、他の子も気づいてくれたらよかったのに」
と他責三昧。

話題をすり替えて謝らないのは、もはや伝統芸の域!?

あるとき、学校で催された「親子工作教室」で、うちの息子が一生懸命作っていた「ダンボール宇宙船」が忽然と消えたことがありました。探すと、R子さんの子供が勝手にそれを使っていたのです。

「返して!」
と息子は泣きそうになり、やっと返してもらったのですが、一部始終を見ていたはずのR子さんは
「うちの子、ちょっと混乱しちゃっただけだと思うのよねー!」
と、やはり謝る気配はナシ。

「でも、制作途中のものを勝手に持っていくのは、やりすぎかも」
と注意すると
「『誰のせい』とか言うと、子供が萎縮しちゃうから、謝るとかじゃなくて、お互い気をつけようね」

何でも微妙に問題をすり替えてしまうところに、怒りを通り越して思わず「伝統芸の一つみたい」とある意味感心してしまいました。

トラブルが続き、ついに!?

しかしその後も、似たようなトラブルを起こし続ける上に、相変わらず謝罪ゼロなR子さん。その態度に業を煮やした数人のママたちが学校に報告し、R子さんは校長室へ呼び出される事態になったのです。

謝罪ゼロ戦法がついに通じず、全校配布の「保護者向け注意喚起文」に
【個人の物品の取り扱いには十分注意し、誤解やトラブルの際には速やかな謝罪、対応を】
という一文が付け加えられました。

子供が何かやらかしてしまうことは、誰にだって起こり得ます。

そういう時は誠意を持って謝罪して、反省する態度を見せることで、相手の気持ちが落ち着くことも多いものです。

言い訳したり、他人のせいにすると、さらに相手が気分を害してトラブルにつながることも。

私自身、R子さんの件を通して、自分の振る舞いは大丈夫?と改めて振り返るきっかけになりました。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。