つい息子に本音を言うと、返ってきた言葉は意外なもので!?
筆者の知り合いのマダムA子さんが実際に体験したエピソードをご紹介します。
おっとり控えめな長男の嫁
長男の嫁のM美は、おっとりした性格。
「いえいえ、私なんて……」
が口癖で、何事も控えめな子です。
そんなM美を、優しく見守ってきたつもりでしたが、結婚して半年も経つと、なんとなく気になることが。
もしかして、気が利かない!?
「料理も掃除もあまりしない」
と元々息子から聞いていましたが、確かに我が家に遊びにきても
「手伝いましょうか」
の一言もなく、ただぼんやり座っていて、正直気が利きません。
息子に聞けば
「家事はほとんど、俺がやってる」
とのこと。
「あんな子でいいの?」息子に本音をぶつけると!?
控えめで奥ゆかしい性格だと好意的に捉えていたけど、実はただの
「気の利かない面倒くさがり」
では? とモヤモヤしてきた私。
つい、息子に
「あんな子でいいの? 一緒に生活していて、あなたばかり大変じゃない?」
と言ってしまいました。
「俺はあのままでいいと思っている」
すると息子は
「確かにM美は不器用なところがあって、なんでもチャキチャキやる母さんから見たら物足りないかもしれない。でも、俺はあのままでいいと思っているんだ」
と意外な一言。
てっきり、息子も我慢しているのだとばかり思っていたので、びっくり。
息子は続けて、
「俺は、家事とか自分でやれるし、M美も手伝ってと言えば、ちゃんとやってくれる」
「それよりも、M美は人の話をきちんと聞ける子なんだ」
「一緒に暮らしてて、自分の話をきちんと聞いてくれる人がそばにいることが、俺にとっては一番大事なんだ」
と。
息子が大事にしているものに、気付いていなかった
確かにM美さんは、私の話はもちろん、誰の話も一生懸命相槌を打って聞く子でした。
忙しい日々の中、「人の話をちゃんと聞ける」子は確かに珍しいのかも、と思った私。
私自身、キャリアウーマンをしながら子育てしていた時、息子や家族の話をちゃんと聞けていたか? と言われると自信がありません。
「一方的なものの見方で自分の意見を息子夫婦に押し付けるところだった」
と、息子の言葉で気付きました。
息子が「満足している」と言っているのなら、それで良いはず。
反省した私。
その後は適度な距離感で、息子夫婦を尊重し、上手に付き合うようにしています。
【体験者:70代・主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。