他人だけど家族、そんな義母との付き合い方に悩む人は多いようです。筆者の知人Aさんも、世話好きの義母との付き合い方に悩んでいました。結婚しても息子の世話を焼きたがる義母を面倒に感じていたAさんでしたが、ある時、発想を変えたことで「こんなに素晴らしい義母はいない!」とまで思えるようになったそうです。Aさんはどのように考え方を変えたのでしょうか。

とにかく世話を焼きたい義母

Aさんは同い年の夫と結婚したばかりの新婚さん。結婚して夫の実家の近くに住むようになったのですが、そんなAさんには、1つだけ悩みがありました。

それは、義母がとにかく世話好きだということ。ずっと専業主婦で子育てにエネルギーを注いできた義母は、結婚しても子どもの世話を焼きたくて仕方がないのです。

結婚の挨拶のときは「これからはAちゃんに息子のことは任せるわね」と言っていた義母ですが、その発言を忘れたかのようにAさん宅を訪ねてきます。

そして、おかずを届けたり、食品や衣類を勝手に買ってきたりするのでした。

世話好きの義母が面倒くさい

義母の訪問は、Aさんにとって面倒くさいものでした。急におかずを届けられてもこちらが準備した食材が無駄になるし、好みでないプレゼントは迷惑なだけです。

「こんなにしてくれなくても大丈夫です」と言ってみても、子の世話を焼くのが生きがいの義母は来るのを止めませんでした。

夫に相談しても「母さんは言っても聞かないから好きにさせてやって。もらったものは捨ててもいいし」と根本的な解決策は見つかりません。

だんだんと義母の訪問が苦痛になってきたAさんは、発想を転換し、義母の好意を上手に活かすことにしました。

義母とのちょうどいい距離感

Aさんは、自分が義母の何に困っているのかを分析してみました。すると見えてきたのは、おかずがいつ届くかわからないのがストレスになっているということ。

そこで義母に「月・水・金曜日が忙しいので、その日におかずをもらえるとありがたい」と伝えることに。人の役に立つことが喜びの義母は嫁であるAさんの願いを受け入れ、曜日を固定しておかずを持ってきてくれるようになりました。

衣類に関しても、義母に夫の好みを伝えることで、Aさんのストレスはなくなったのです。

発想変えたら世話焼き義母は神義母でした!

世話焼きの義母を面倒に感じるのではなく、感謝しつつその好意を上手に活かし始めたAさん。すると、Aさんは「こんなに素晴らしい義母はいない!」とまで感じるようになりました。

義母のおかげで週に3日はおかずを作らなくてもよくなり、夫の衣類を買う必要もありません。共働きのAさん夫婦にとって、義母の存在は大きな助けとなりました。

Aさんは今日も義母に感謝しながら、義母の作ったおかずを夫と2人で食べています。面倒だと感じて嫌々消費するよりも、美味しく感謝しながら食べられるようになり「発想を転換して本当によかった」と言います。

面倒な出来事もただ嫌がるのではなく、発想や視点を変えてみると違うものが見えてくるのかもしれませんね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。