理不尽なクレーマー対応に疲れ果てた日、思い切って普段使わないタクシーで帰宅した筆者の知人A美さん。
ささやかな贅沢で自分を労わりたかったのに、運転手さんがまさかのおしゃべりモンスター!
もう限界……そんな彼女を助けてくれた、救世主とは――!?
ささやかな贅沢で自分を労わりたかったのに、運転手さんがまさかのおしゃべりモンスター!
もう限界……そんな彼女を助けてくれた、救世主とは――!?
今日は自分を甘やかすぞ!
コールセンターで働く私は、その日も理不尽なクレーム対応に追われ、くたくたに疲れ切っていました。
クレーマーと呼ばれる人も多く、今の自分の環境は、とにかくストレスが溜まります。
「今日ばかりは自分を甘やかしてもいいはず」
やり切れない思いの私は、思い切って普段は使わないタクシーで帰宅することに。
少しでも静かな時間を過ごしたい、そんな気持ちで乗り込んのでしたが――。
こんなはずじゃなかった――
運転手さんは、50代くらいの陽気な男性でした。
おしゃべり好きなようで、「いや〜、この前有名人の〇〇さんを乗せたんですよ!」
「お姉さん、どんなお仕事してるの? 」と、ノンストップで話しかけてきます。
きっと盛り上げてくれているのだろうと、最初は愛想よく応えていたのですが、私の疲れはピークに達し、だんだんと気持ちが重くなってきました。
「せっかくタクシーに乗ったのに……これじゃあ職場と変わらないじゃない」
疲れた自分を労わろうと、精一杯の贅沢をしようと思ったのに、私にはそれさえも許されないのか。
むしろ、お金を払って嫌な思いをしている分、仕事のほうがマシかもしれない。
ああ、頼むから黙ってくれないだろうか――。