夫の一言に、ついに感情が爆発してしまいます。
「頑張らなくていいよ」って何よ!!(怒)
朝から夫にイライラ!
その日は、朝からとても忙しい日でした。
ただでさえ忙しない朝、不機嫌でぐずる娘をなだめながらなんとか着替えさせていると、夫の「ねえ、先週買ったネクタイ知らない?」に思わずイライラ。
「私が知るわけないでしょ!」
もう、最悪な一日のスタートです。
やっとのことで娘を保育園に送り届けたあとは、息つく暇もなくダッシュで出社。
こんな日に限ってトラブルが多発し、各対応や、連続する会議に疲労困憊です。
退社後、倒れそうになりながら保育園へダッシュでお迎えに向かいました。
疲れて帰宅後、目に入ったのは……
帰宅してまず目に入ったのは、リビングに散らかる服やネクタイの山々。
朝、夫がネクタイを探して散らかしたままの状態でした。
当の本人は、ソファに寝転がってゲームをしています。
「あ、おかえり~♪」
……彼には、自分で散らかしたものは自分で片付けるという概念がないのでしょうか。
私はため息をつきながら、キッチンへ向かいます。
とにかく、夕飯の支度をしなければなりません。
そんな中、娘が「ママこれ見て~!」と甘えてくるのを鬱陶しく感じてしまい、余裕のない私は思わず「もう! ママ今忙しいの!」と声を荒げてしまいました。
そのときです。
夫が、ソファに寝転がったまま、顔をこちらに向けて言いました。
「そんなに頑張らなくていいんだよ」!?
「ママ、朝からイライラしてるね~。無理してる? そんなに頑張らなくていいんだよ」
その口調は優しく、労わっているつもりだったのかもしれません。
けれど夫のトンチンカンな言葉に、私の中で何かが崩壊してしまいました。
「頑張らなくていいって、何よ!? じゃあ誰が代わりにやるの!? 自分のものさえ片付けられないくせに、勝手なこと言わないでよ!」
あふれ出た感情を抑えることができず、大声をあげた私は、ついには泣き出してしまいました。
欲しかった言葉は
その夜、気まずい雰囲気の中、無言で夕食を済ませたあと、夫がそわそわしながら「洗い物、しようか……?」と声をかけてきました。
「最初からそう言って」
私は一言、そう返します。
欲しかった言葉は「頑張らなくていいよ」なんかじゃない。
「一緒に頑張ろう」「何か手伝うよ」――そんな言葉を、待っていたのです。
夫婦が揃っているというのに、今まで家事も育児も私ばかりがこなしてきました。
自分でやったほうが早いから、とそれをよしとしてきた自分にも責任があるとは思います。
ですが、夫にももう少し家のことを、自分ごととして考えてほしかった。
あの爆発をきっかけに、夫は少しずつ家事をするようになりました。
【体験者:30代女性・兼業主婦、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。