お互いに「面白い画像・動画」を送り合っていた男子中学生
中学3年生のT君は、ある日、友人M君と個人的なメッセージ交換の中で、自撮りした変顔や流行のネタを真似た動画を送り合っていました。
その後、どちらの方が面白い画像を撮れるかという勝負が始まり、互いに送り合って遊んでいました。
クラスのグループLINEに誤爆!
M君は加工アプリを使い、T君の顔を他のクラスメイトのものに差し替えたりするなど、面白おかしく編集してT君に送りました。しかし……。
数時間後、M君はLINEの通知画面を見て仰天!
なんとT君に送るはずだった画像を、間違えてクラスのグループLINEに投稿していたのです。
M君はすぐに投稿を削除したのですが、ほとんどの生徒が既読した後でした。
しかも何人かの生徒が、画像を他クラスの友達に転送し、そこでも拡散。
なんと、Xの鍵アカに投稿した生徒までいたのです。
関係した生徒80名が、先生からキツく説教
加工アプリで顔を勝手に使用された生徒たちは、すぐに学校の先生にトラブルを報告しました。
先生たちは、生徒たち数名から事情を聞いて事態を把握。
事態の重大性から、学校は当事者のT君とM君はもちろん、グループLINEに入っている生徒や画像を転送した生徒など、約80名の関係生徒に対し、情報モラルと責任についての指導をみっちりと行いました。
また、T君とM君の保護者が学校に招かれ、親子で今後のスマートフォン利用を話し合う機会が設けられました。この件は、当時学級委員長だったT君にとっても、リーダーとしての責任の重さを痛感させられる出来事となり、彼はその職を辞することになりました。
親子でスマホの使い方を考えよう!
このようなトラブルを防ぐためにも、子どもたちには日頃から「遊びであっても友達が見て嫌がるような投稿はしない」と伝えることが大切です。また、一度インターネットに公開された情報は、完全に削除することが極めて困難であること、そして匿名であっても発信源は特定されうる可能性があることも、あわせて伝えるべきでしょう。
また誤爆しないように、トーク画面を変更するなどの具体的な方法も教えてあげましょう。
【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。