人にはいろんな嬉しい出会いや再会があります。これは、カフェを経営している筆者の友人と、ある受験生親子と間に起きた運命を感じる素敵なお話です。
満席のランチタイム
私たち夫婦が営む、念願だった小さなカフェ。地元の野菜をふんだんに使い、真心を込めてお料理やスイーツを提供しています。
おかげさまでランチタイムには予約でいっぱいになり、連日満席状態。
ある日のランチタイムに、高校生の息子と母親らしき親子連れが来店してくれました、あいにくその日もお昼時は満席で、さらに何組かのお客様が待っておられる状況でした。
仕方なく諦めて帰ろうとされたお客様に話を聞くと、大学受験のために遠方から来ていて、感じのいいお店だったので入試の前に英気を養うために来店してくださったとのことでした。
合格したらまた来ます!
せっかく遠方から来店してくださったのに、満席で案内できないことに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
もし受験する第一志望の大学に合格したらこの近くで一人暮らしをするとのことだったので、受験が上手くいくことを願いながら泣く泣く親子を見送り、「合格したときにはぜひまた来店してください」とお伝えしました。
「はい。合格して必ずまた来ます」とさわやかに言ってくださった息子さんの笑顔が印象的でした。