人は見た目だけでは分からないものです。でも、ついその人の服装や雰囲気だけで「こういう人」と決めつけてしまうこと、ありませんか? 今回は、筆者の友人が少しモヤモヤしてしまったエピソードを聞かせてくれました。
聞こえてしまった言葉
保育園に子どもを送った帰り道のことでした。
玄関のそばで、同じ保育園に子どもを通わせるママ達が立ち話をしていて、聞くつもりはなかったのに、ふと耳に入ってしまったのです。
「あの人、毎日ノーメイクで地味よね。なんか貧乏そう~(笑)」
声の主は、ママ友の中でもリーダー格のM美さんでした。
そして、どうやら“あの人”とは私のことのようでした。
古びたリュックにスニーカー、ノーブランドのパーカー。
確かに、子どもと公園で遊んだり、動き回ったりするための服装なので、おしゃれでも華やかでもありません。
私の本当の生活
実は私は、在宅でキャリアコンサルタントとして働いています。
国家資格を持ち、相談件数は月に30件以上。
相手は会社員や学生、子育て中の主婦の方まで様々です。
フリーランスだから、収入もすべて自分次第です。時には夫より稼ぐ月もあります。
でも、それをわざわざ見せびらかすつもりはありませんでした。
子どもとの時間を大切にしたくて、家でも外でも動きやすく、気取らない暮らしを選んだだけなのですから。
私のことを知らない人からすれば、“地味で貧乏そう”に見えたとしても、それは仕方のないことだと思っていました。