筆者は夫よりも7歳年上です。そのことを知った義母は、私に辛く当たるようになり、結婚も最後まで反対していました。結婚して子どもが生まれても義母は全く変わらず……筆者が病気になったときも悪魔のような一言を放ったのです。

思わぬ病気

私は夫よりも7歳年上です。
そのことが気に入らない義母は、結婚前から私に冷たく当たっていました。

結婚して7年ほど経った頃、私はわきの下に違和感を覚えて受診。
何と乳がんのステージ3であることが判明したのです。

夫に診察結果を伝えると「すぐに入院して手術してもらわなくちゃ!」と大あわて!
しかし、私は意外と冷静で、入院中に家族が困ることがないように準備をしたり、万が一のことも考えて終活までしていました。

夫は「留守中はおふくろに来てもらって、家事やK(私の息子)のことをお願いするよ。」と言っていたのですが、私はあまり気が進みませんでした。
しかし、私の両親はすでに他界していて、頼れる人もいないので、仕方なく義母にお願いすることにしたのです。

悪魔のような一言

入院日当日、朝から準備をしていた私の家に不機嫌そうな義母がやって来ました。
家に入ってくるなり「どのくらいいないの?」と投げつけるような言葉が……。
「先生の話では、10日ぐらいって言われました。よろしくお願いします。」と言うと、ハァとため息をついて、義母は吐き捨てるようにこう言ったのです。

「10日も家事やKの世話を押し付けて、いい気なもんね。」
「別に帰って来なくてもいいんだけどね。」

私はいくら何でも言って良いことと悪いことがあると思いましたが、とりあえずグッと我慢をして家を後にしました。

追い打ち

私は義母の一言にどうしても納得ができず、夫にその話を相談しました。
でも夫は「機嫌悪かっただけじゃない?」と一言。
私は絶対に許せない言葉だと思ったため、それから自然と義母とは距離をとるようになりました。

先日、法事で顔を合わせたときにも相変わらず嫌味たっぷりの一言……。
さすがに嫌気がさした私は、夫に話して義実家との付き合いをやめることにしました。

夫は「気にし過ぎじゃない?」と納得がいっていない様子でしたが、私は金輪際付き合うつもりはありません。
病気の人に対して心無い言葉を発するような人には、絶対になりたくないと思っています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。