仕事や育児の息抜きとして、ランチを楽しみにしている人もいますよね。
私の夫も毎日のランチを楽しみに仕事を頑張っているようです。
そんな夫が言ったある一言が、私には少し引っかかり……

外食が大好きな夫

私の夫は外食が大好きです。

我が家はお小遣い制なのですが、毎月、夫が稼いでくれたお給料からお小遣いを取り分け渡すと、次の仕事のランチからさっそく色んなお店に食べ歩きに行くほど。

その月も、頑張って働いてくれたことに感謝の言葉を述べつつお小遣いを渡したところ、夫は「やった! これであそこのラーメンを食べに行けるぞ~」と、何やらチェックしていたお店でもあったのか、嬉しそうにしていました。

その様子を見て、「毎日仕事を頑張ってくれているし、楽しみがあってよかった」と私も思っていたのです。

「上がらないんだよね~」と言い出す夫

ところが夫は、お小遣いを財布にしまいながら、ふと「昼が弁当だと、午後の仕事上がらないんだよね~」と言いました。

夫のその発言に、私は少しもやっとした気持ちに。

というのも、夫が「弁当を作ってくれ」と言う日は必ずお弁当を作り持たせていたのですが、それは夫が頼んできたからこそ。

お弁当のおかずの買い出しや、いつもより早く起きるなど、それなりにお弁当作りのため時間を割いていた私は、夫の一言が、何となく心に引っかかりました。

再びお弁当を作って、と言う夫

それからしばらく、夫は自由に外食を楽しんでいましたが、だんだんとお小遣いが底をついてきたようでした。

そしてある日、夫は「また弁当作ってくれない?」と言ってきました。

先日の夫の発言を覚えていた私は、小さな仕返しをすることに。

「私が作るお弁当じゃ気分が上がらないんでしょう? 午後の仕事頑張れないって言ってたよね」と私が言うと、夫はぎくりと肩を上げます。

「そ、そんなこと言ったっけ? でも……」などしばらくしどろもどろでしたが、ついに夫は「すいませんでした」と頭を下げてきました。

楽しみになるようなお弁当を

夫が作ってくれ、と言えば今後もお弁当は作り続けるつもりでしたが、以前の夫の発言が引っかかっていた私は少しだけ言い返したかったのです。

夫も謝ってきたことだし、お弁当作りは今も続けていますが、家族のために毎日仕事を頑張ってくれている夫。

ランチの時間が少しでも楽しみになるようなお弁当を作ってあげようと、私も考えるきっかけになった出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。