子どものサッカーチーム仲間と計画した1泊旅行。筆者の知人・美沙さん(仮名)は幹事として準備に奔走していました。ところが直前、「親の体調不良」でキャンセル者が出てあたふた。今回は、あるママ友との信頼が揺らいだ、「それはないよ」と思わずつぶやきたくなるような実話です。
思い出づくり計画
子どもたちのサッカーチームで知り合った4家族のママ友グループ。
卒団を控えた子どもたちのために、1泊旅行の計画が立ち上がりました。
幹事を引き受けた知人・美沙さんは、屋内プール付きのリゾートホテルを選び、スケジュール調整や予約に追われながらも「せっかくなら思い出になる旅にしたい」と準備を進めていました。
「やっと、形になってきたかも」
そう感じられたのは、出発の3日前のこと。
でも、その矢先でした。
突然のキャンセル
出発の3日前、ママ友のうちの一人のC子さんから届いた一本の電話に、美沙さんは一瞬、言葉を失いました。
まさか、直前でのキャンセル。
けれど、理由が“親の体調不良”と聞けば、誰も責めることはできません。
「こんなときにキャンセル料なんて、とても払わせられないよね」
美沙さんはそう言って、残る3家族での折半を提案しました。
お見舞いの気持ちも込めて、という言葉に、誰もがうなずいたそうです。
そのやりとりに、美沙さんは少し安心して「こうして気遣い合える関係って、ありがたいな」そんなふうに感じていました。
そのSNS投稿に、思わず凍りついた
卒団旅行に出発した美沙さんたちは、無事にリゾートホテルへ到着。
子どもたちは大はしゃぎで、ママ友たちも久しぶりに羽を伸ばすムードで最高の気分。
幹事として準備してきた甲斐があったと、美沙さんも自然と笑顔がこぼれていました。
その夜、一つの部屋に集まって始まった就寝前のおしゃべりタイム。
「少しだけ思い出を残しておこうかな」と、何気なくスマホを手に取った美沙さんがSNSを開いた瞬間、画面に飛び込んできたのは、思わず二度見してしまう光景でした。