駅のエスカレーターで、筆者の知人・智子さん(仮名)がうけた、お腹への衝撃。前にいた女性の“日傘”が原因でした。何気ない動きが、こんな出来事を生むなんて。今回は駅で起きた、智子さんのすごく痛い体験のお話です。
穏やかな午後の駅
平日の午後。
駅のエスカレーターは空いていて、人の流れもまばらでした。
智子さんは、都心のサロンで長年経験を積んできたベテランネイリスト。次のステージを見据えて、資格試験取得のための講習に通う日々です。
この日も講習に向かう途中、駅のエスカレーターに差しかかると、智子さんの前には初老の女性が乗っていました。
手には、少し長めの日傘を持っています。
最近は日差しも強くなってきたな。
昼間は空いていて助かるし、もうすぐ電車も来る頃かもしれない。
そんなことを、ぼんやりと考えながら、智子さんは静かに距離をとって立っていたそうです。
けれど、その直後。
まったく予想もしなかった“出来事”が起こりました。
駆け込み乗車はおやめください
「まもなく、2番線に電車が到着します。白線の内側に下がってお待ちください。」
構内にアナウンスが響いた直後、前にいた女性が突然、日傘をリレーのバトンの様に握り直して、小走りに駆け出しました。