今回は、筆者の同僚B子のエピソードを紹介します。
B子の図々しい振る舞いにより、ルールができた
上司であるA美はB子がお菓子やティーパックを大量摂取していることを知っていたものの、B子に直接何かを言うことはありませんでした。その代わり、1日あたり3つまでというルールができました。社内の人たちはB子の行動でルール化されたことを察しつつも、この件についてB子の前でも上司の前でも口にしませんでした。
しかし、B子は違いました。B子はルールを守らず、これまで通り、自分の思いのままお菓子やティーパックを取っていきます。私は同僚から聞いたのですが、B子はA美に注意され、「500円払ってるのに、個数制限はおかしい」「面接のときにストックのお菓子などを自由に食べられると言われた」「個数制限があるなら自分はお金を払いたくない」などと激怒したよう。
B子の振る舞いを見て、フリードリンクやフリーフードは相手への思い遣りの上で成り立つものだと思いました。また、休憩室で自由にお菓子などを食べられる制度はありがたいものの、ルールがないゆえのむずかしさもあると思いました。
B子のように、みんながストックされたお菓子を昼食代わりにしたり、自宅に持ち帰ったりしていれば、この制度は当然のことながら維持できません。便利な制度でも、自己中な振る舞いをする人がいれば、その制度はなくなってしまうので、もう少し周りのことも思い遣ってもらいたいです。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。