話しかけてくれたAさん
娘の通う幼稚園で隣のクラスになったママAさん。
初めて会ったときに気さくに話しかけてくれたAさんは、実は筋金入りのモンスター・ペアレントだったのです。
最初の違和感と止まらない悪口
思えば、最初からおかしいところがありました。
隣のクラスになった私に「あー、B先生になっちゃったか。残念だね。クラスのママたちにも馴染める? どっちかっていうと、こっちのクラスじゃない?」と先制パンチを食らわせてきたのです。
初めは気さくと思っていたAさんだったが、「なんか悪口ばっかり言ってる人だな」と思えてきました。
先生への過剰な要求と自慢話の数々
そしてAさんは、幼稚園の些細なことに対してやたらと神経質で、先生に頻繁にメールや電話をかけていると公言しています。
クラスのイベントのちょっとした変更に「納得がいかない」「あの人はわかってない」「私ならこうする」「去年はこうだった」と不満を漏らし、すぐに園に文句を言っているようです。
自分が納得いかないことは深夜でも先生にメールし、周りの親にも先生の不満を吹聴していました。
それをまるで手柄かのように「言ってやったから」「私が言ったら先生がすぐ動いてくれたの」と自慢する始末。
周囲がドン引きした“モンペ”の実態
「こんな親がいるのか」と、私は驚きを隠せませんでした。
私は幼稚園の方針をわかったうえで入園させているし、先生に任せています。もちろん気になることは面談のときに話をしたりもします。
でも、深夜にメールするとか、先生の悪口を言うとか、精神的に先生を追い詰めることはしません。Aさんの行動は明らかに度を超えていると思います。
結局、Aさんの子どものクラスは、半年で担任の先生が変わりました。その後もころころと担任の先生が変わり、それをまた「私の手柄」かのように言っていますが、私も他の保護者も巻き込まれたことに完全にドン引きしています。
親としての距離感と、反面教師の学び
子どもを守りたい一心で必死になっているのだと、少しは理解できます。
でも納得して入れた幼稚園なら、ある程度は先生たちに任せることも必要ではないかと強く感じます。何より子どもは楽しそうに通っているのだから。
だれもが完璧な親でいられるわけではないし、子どもを守ろうとする思いが空回りしてしまうこともあるでしょう。
でも、自分は絶対にこうはならないと、反面教師にしています。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。