筆者の話です。
義実家との外食で、毎回のように「運転手だから」と私だけがノンアル担当。
そのうえ義母の “嫁はお酒を控えるもの”という無言の圧に、モヤモヤが募っていきました。

ノンアルが“当然”の空気

夫は転勤族で、義実家とは別に暮らしています。
子どもはおらず、2人だけの生活です。
月に2~3回は義実家を訪ね、夕食を一緒にとるのが習慣になっています。

そのたびに外食へ行くのですが、なぜか帰りの運転手役はいつも私。
往路は義父や夫が運転していても、義実家の車でも私たちの車でも帰りの運転は決まって私に回ってきます。
「車で行くから、誰か1人は飲まない人がいないとね。お父さんたちは今日は飲めるからよかったね」と、義母が言い出すのです。

酒好き嫁にはつらすぎる

私、お酒が大好きです。
ビールもワインも焼酎もなんでもいける口。
正直、夫よりも断然強い自信があります。

「今日は代わるよ」と夫が言ってくれても、義母は「嫁がお酒を飲むのってどうなのかしらね」 とチクリ。
さらに「夫が飲まないのに、妻が堂々と飲むなんて」とも。

義母は免許を持っておらず、そもそも運転メンバーからは外れています。
自分はただ車に乗って外食して、家まで送ってもらうだけ。何の制約もありません。
言葉にしなくても「嫁は義家族に奉仕するもの」といった空気が伝わってきて、毎回うんざりします。

「嫁だから」が理由なの?

嫁だから?
そんな理由でお酒を我慢するなんて、時代錯誤もいいところです。
そもそもお酒を飲みたいのなら、公共交通機関で行く選択だってあるはず。

でも「帰り道が大変」「歩くと疲れるから」と、車移動が半ば強制されます。
そんな空気の中で、グラスを傾ける義父や義母を見ていると、どうしても気持ちが沈んでしまうのです。

今日も私はノンアルです

みんなが楽しそうに飲んでいるのに、自分だけが我慢。
お酒の席が楽しみなはずなのに、今ではその時間が一番憂うつになっています。
それでも、義母の一言が耳に残るたびに、飲みたい気持ちがむくむくと膨れ上がっていくのです。

私だって、たまには思いきり飲みたい!

そう心の中で叫びながら、今日も私はノンアルコールを片手に乾杯しています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。