義実家での食事が悩み
夫の実家は同県にあり、車で40分ほどの距離です。
夫の弟家族が泊まりで帰ってくる日程に合わせて、私たち家族も夫の実家へ行くことがあります。
姑がすでに亡くなっているため、家族全員が集まるときには一部ケータリングに頼りつつ、食事の支度をせざるを得ないことも。ただ、舅は一切台所には立ちません。普段、自分だけの食事の用意はしていますが、それまで姑がやってきたことをするつもりはなく、台所に立つのは女の仕事と思っている世代です。子どもも入れると合計10人となり、一食分用意するのも一苦労です。
舅の態度に毎回モヤモヤ
義弟家族の住まいは新幹線の距離ということもあり、どうしても事前に食材などを用意するのは同県に住む私たち夫婦が担う部分が大きくなります。
それは仕方ないと思っているのですが、実は、夫と私の2人で用意したものを舅が「どうぞどうぞ」と義弟家族に勧めるのが私には解せません。
そのようなことが何回か続き、舅に対し、なぜ弟夫婦にだけ気を遣うのだろう、どういうつもりなんだと心の中で怒りを感じている自分がいました。
そして義弟夫婦のどこかお客さんのような態度にも毎回モヤモヤしていました。
怒りの原因に気づいて
そうやって怒りを感じるのは、「やりたくないことだけれど、やらなければいけない」と言い聞かせながら自己犠牲の精神でやっていたからだと、あるとき気づいたのです。
それまではただ夫に愚痴を言っていた私でしたが、「無理なく家族全員で会うにはどうしたらいいのか?」という視点で夫と話し合い、夫から舅に相談してもらうことにしました。
快適な解決策
そうして、次に家族で集まる際は、外食で数時間会うことになりました。
家事からは解放され、美味しい料理もいただけて、「なんで自分たちだけが?」という我慢もせずにいられてとても快適でした。その後、散策などもし、楽しい会食となりました。
舅は自宅で集まれないことが少し寂しいようですが、「みんなで会えること」をまず優先したいと言います。
誰かが無理をすると続けられないので、気持ちよく継続でき、全員が疲れずに納得できる手段をこれからも探したいと思いました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。