会話って何気ない一言でつまらなくも面白くもなりますが、それをあるママ友と話しているときに実感しました。
情報通のママ友
近所に、子ども同士が同じ幼稚園のママ友A子がいます。
A子は情報通で、近所のことから幼稚園のことまで何でも知っており、知りたい情報はA子に聞けば必ず教えてもらえるほど。
そしてA子自身も、自分が情報通だということを誇りに思っているようでした。
ただ、明るく人当たりもいいA子でしたが、私にはいつも引っかかることがひとつありました。
「知ってる」とばかり言う
それは、A子と会話しているといつも「知ってる!」と言われることでした。
確かに、A子は私が思っている以上にいろんなことを知っています。
そうだと分かっていたからこそ、いつも引っかかりはするものの、不快な思いまでしたことはありませんでした。
でもある日、A子と公園でおしゃべりをしていた時のことです。
知らないはずのことまで「知ってる」と言われ
当時私は3番目を妊娠しており、長女はすでに幼稚園に通っていましたが、それまで自宅で見ていた長男を妊娠・出産のため保育園に入園させた頃でした。
私が「あそこの保育園、建物が少し古くて。冬寒そうなんだよね」と言うと、A子は「知ってる~! あの保育園築年数相当経ってるからね」と言いました。
「あそこの保育園、いろんな先生がいてね。男性保育士も結構いるみたいだよ」と、さらに私が言うと、「知ってる! 男の先生も最近増えたよね~」とA子。
最後に私が、長男の担任が若い先生だ、というA子が絶対に知らないであろう話をすると「知ってる~!! 未満児の先生って若い人多いよね」と返してきました。
それを聞いて私は「知っている、というより確率の話なのでは?」と思ったのですが、情報量の多さを誇りに思っているA子は、知らない情報があると認めたくないのかもしれません。
その後も、A子が「へぇ」や「そうなんだ」と言うことは決してありませんでした。
会話が楽しくなるかは、少しの気遣いによる
A子に悪意はないのでしょう。
ただ、彼女のプライドが邪魔をしてしまうだけなのかもしれません。
A子とのやり取りを通して学んだのは、会話を楽しくするには自分も相手も聞き上手になるというのが大切だということでした。
A子の性格が分かってからは、気持ちに余裕がない時はあまり話さないようにするなど、自分なりに工夫してうまく付き合うようにしています。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。