二世帯住宅を建てる際、ローンは子どもが負担したり、または親子で負担したりと、さまざまな方法があるかと思います。
筆者の姑も、自分の兄が建てた二世帯住宅に住んでいますが、ローンの支払いについては少しごたごたがあるようで……

二世帯住宅を建てる

夫の叔父さん、つまり姑の兄は、今から10年ほど前、自分の親と暮らすために二世帯住宅を建てました。

その家には、若い頃に離婚し現在独り身の姑も一緒に住むことに。

家のローンについては、話し合いの結果叔父さん名義で組むことになりましたが、実質は叔父さんと姑両方がローンを分担し、支払っていくことに決まりました。

最初はきちんと支払っていた姑だったが……

建ててからの数年は、姑も滞りなくローンの分担金を叔父さんに渡していたようでした。

ところがある時、約束の日までに姑がローンの分担金を支払わないことが。

叔父さんは姑にメールなどでも催促したようですが、姑から返信はありません。

困った叔父さんは、直接姑に催促することにしました。

分担金を出すように言うと

仕事から帰って来たタイミングの姑を捕まえ、叔父さんはローンの分担金を支払うように言いました。

すると姑は、「今はお金がないから払えない」と堂々とした様子。

「払えないと言われてもこっちだって困る。家を建てる時に約束しただろう?」と叔父さんが言うと、姑は「だって払えないものは払えない! 払えない人間からどうやって取るの?」と、大人げない言い分ではありますが、ある意味その通りだ、ということを言ってきました。

困った叔父さんは、本心ではありませんが姑に支払ってもらいたい一心で「払えないなら、家に置いて置けないぞ」と言います。

それを聞いた姑は、「行く当てもない老人を追い出して、兄さんは罪悪感がないの? 夜寝れなくなるわよ!」と言い放ちました。

これまたその通りではありますが、約束を守っていないのは姑。「あなたがそれを言う?」と感じるセリフです。

しかし、その通りではあるので、叔父さんは一旦その場を引き下がりました。

結局支払った姑

その後、お金の工面がついたのか、姑は叔父さんにローンの分担金を支払いました。

しかし、それからもたまに分担金が滞ることがあるようで、叔父さんが催促するたび「払えないものは払えない!」と言っているそう。

姑も、年齢を重ねた中でローンの支払いをしていくのは大変な時もあるでしょうが、あまりの開き直りっぷりに少し驚いた話でした。

【体験者:60代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。