「なんで私ばっかり?」と思っても、なかなか言えないことってありますよね。とくに義実家との関係では、波風を立てたくないからと、つい我慢してしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

まずは息子でしょ!

私はそのまま、勢いに任せて言ってしまいました。
「お義母さん、私がいちいち段取りしないと親孝行できないって、ちょっと寂しい親子関係じゃないでしょうか」

義母は絶句。
隣で聞いていた夫も、完全にフリーズしていました。
でも、私は不思議とすっきりした気持ちでした。

そしてその夜、夫にはっきり伝えました。
「これからは、あなたの親のことはあなたが担当。私はもう、サポートしないよ」

夫は観念したように「……はい」と小さく返事をしました。

対等でいたいだけ

それ以来、義両親への連絡やさまざまな段取りは夫が担当し、私はひと息つけるようになりました。

私はただ「やって当然」ではなく、対等な関係でいたいだけだったのです。

親孝行を私にばかり求めるのではなく、ご自身の息子さんの役割について考えてほしい。
そう言えたことによって、ほんの少し、自分を取り戻せた気がしました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。