自分の子どもにだけ甘すぎる!
我が家の近所には公園があり、いつもたくさんの子どもたちが遊んでいます。
私も幼稚園児の子どもを連れて、よく行くのですが、公園で一緒になるママ友の中で、Aさんという少し厄介な人がいました。
Aさんは、他の子どもにはしっかり注意するのに、自分の子にだけは驚くほど甘く接するのです。
高まる不満の声
遊びのルールを破っても、自分の子には「今回は特別よ」と笑って済ませてしまうだけ……。
最初は様子を見ていましたが、同じようなことが何度も続き、だんだんと子どもたちの間にも不満が募っていきました。
「あの子だけずるいよね」と小さな声で囁き合っているのを見て、私も「これはさすがになんとかしたほうがいいかも」と思うようになったのです。
子どもたちに聞いてみると?
このままでは教育にも良くないと感じ、ある日私は公園で思いきって子どもたちに聞いてみることにしました。
「こういう時、どうしたらいいと思う?」と。
すると、
「みんなでルールを守るべき!」
「誰かだけ特別扱いは良くない」
といった答えが、すぐに返ってきました。
子どもたちの素直な声に、私のほうが驚かされました。
そして、その声をきっかけに、みんなで遊びのルールを作り直すことになりました。
新しいルール作り
Aさんは少しムッとした表情をしていましたが、子どもたち自身が決めたルールに口を挟むことはできませんでした。
Aさんの子どもも特別扱いされることはなくなり、最初は不機嫌そうでしたが、ほかの子どもたちに教えてもらいながら次第にきちんとルールを守るように。
自然と、トラブルになることも少なくなっていきました。
公園の雰囲気も良くなり、子どもたちも安心して遊べるようになりました。
まとめ
子どもたちは、私たち大人が思っている以上に物事をきちんと理解しているのかもしれません。
そして、大人が一貫した態度を示すことの重要性を改めて実感しました。
モヤモヤが晴れたのは、何よりも子どもたちの「まっすぐな感覚」のおかげだったと思います。
子どもの声に耳を傾けることで、大人のほうが学ばされる……そんな体験でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。