予約時間を守るのは当たり前だと筆者は思っていますが、世の中には少し違う考えの方もいらっしゃるようです。
今回は筆者の友人A子さんの体験談をご紹介します。

夢だったネイリスト。自分の店で奮闘する日々

ネイリストのA子さんは、個人でお店をしています。
初めは予約がガラガラの日もありましたが、徐々にリピーターも増え、今や満席になることも多くなっていきました。

1人で全て行っているので大変なことも多くありましたが、やりがいのある仕事で充実した毎日を送っていました。

連絡入れてくれたけど、来るの遅すぎない??

予約が満席のある日のことです。
12時に予約のお客様が、予約時間を過ぎても来店されないのです。
15分過ぎると自動キャンセルになるので、もう無断キャンセルだろうと思っていたその時、

「遅れます!」

そう連絡が来たのですが、それは14分過ぎのギリギリの連絡。
連絡が来た以上待つしかなく、結局40分も遅刻して来店されたのでした。

時間的にシンプルなものしか出来ないんだけど、見せられたものは……

謝罪の言葉はなく、そのまま着席されたお客様。
来店されたのはよかったのですが、次の予約もあるので時間が限られています。
つまり、時間のかかるデザイン等は出来ないのです。

そのことをお客様に伝えると、了承してもらえたのですが、

「こんな感じでお願いします!」

そう言いながら見せられた写真は、ハッキリ言ってかなり時間のかかるものだったのです。

「ちょっと時間的に難しくて……」

A子さんがお断りしようとすると、お客様は一気に不機嫌そうな表情に。
そして大きなため息をついて、こう言ったのです。

いやいや、自分が遅刻したからでしょ!? 本当にこういうのやめてほしい!

「難しくて出来ないなら、出来ないって正直に言えばよくないですか?」
「自分の技術不足をこっちのせいにしないでもらえます?」

なんと、まさかの逆切れ。
A子さんが何度時間の話をしても通じず、

「こんな店、二度と来ません!」

そう捨て台詞を吐いて、そのまま出て行ってしまったのです。

まとめ

何か理由があったのかもしれませんが、お客様が大幅に遅刻をしてしまったのは事実です。
こちらも出来るだけご要望にお応えしたかったのですが、今回のように時間の問題が発生してしまうと出来ることは限られてしまうという部分にご納得いただくことが出来ませんでした。

自分の不甲斐なさも感じつつ、あまりにも行き過ぎた要望をしてくるお客様とは今後のお付き合いを考えた方が良いかもしれないともふと思ったのでした。

【体験者:30代・ネイリスト、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。