血の繋がりがあるから仲が良い、というわけではありませんよね。
今回は筆者の知人A子さんの、衝撃の体験談をご紹介します。

私は両親と良好な関係だけど、姉と両親の仲は最悪

A子さんには姉がいるのですが、姉は昔から両親とかなり不仲でした。
そんな姉は高校卒業後すぐに家を出てしまい、ほとんど実家に帰ってくることはありませんでした。

A子さんは就職するタイミングで一人暮らしを始めましたが、時々実家へ帰ったり、両親の誕生日にプレゼントを送ったりと、良好な関係を築いていました。

突然の大金に浮かれたけど、冷静に貯金することにします!

A子さんが30歳の誕生日の時のことです。
実家へ帰ると、突然両親から「30歳のお祝い金だ」と、封筒を手渡されました。
何かと思い中を覗くと、なんと300万円という大金が!!
驚いていると、

「元々子ども達に使う費用で残していたものなの」
「もうお姉ちゃんとは絶縁状態だし。全部A子が自分の為に使ってくれたらいいよ」

そうして1人150万×姉妹分を、A子さんがまとめて受け取ることになったのです。
突然大金が入ってきて、欲しいものや旅行へ行くことも考えましたが、無駄使いはしたくないとしっかり考えました。
そうして考えた結果、「両親にもしものことがあったら使おう」と、1円も手を付けずに貯金することにしたのです。

しかし後日、このお金を巡ってとんでもないことに……。

罵倒から始まる姉の電話。身勝手すぎる姉に、言葉が出ないわ……

突然姉から鬼のような着信があり、十数年ぶりの姉の第一声は、

「このクソ女!」
「その金は私のものだろ!」

実は両親から金銭を受け取った数日後、なんと姉が十数年ぶりに突然実家へ帰ってきたのです。

「会社の上司と不倫がバレて、慰謝料を請求されてる」
「代わりに払ってほしい」

突然帰ってきた姉は、両親にそう言ったのでした。
両親は断固拒否したのですが、姉は両親が子どもの為に貯金していたことをなぜか知っていて、それをよこせと言い出したのです。
かなりの押し問答の末、

「もうA子の為に使ったから、お金は1円もないんだよ!」

と、父が言ってしまったそうで……。

お金って人を変えてしまうんだ。悲しくもそう強く実感した日だった

両親には「お姉ちゃんに、お金はもう無いって言って」と言われましたが、元々150万は姉の分です。
そのまま姉に渡したほうが話が終わると思い、渡すことにしました。

「あんたは媚売ってただけで、両親とかどうでもいいくせに。いい子ちゃんっていいですね~」

お金を奪うように取り、姉は嫌味を言い残して消えました。
その後姉がどうなったかは知らないし、今回の件で両親は姉と完全に縁を切ることにしたそうです。

金の切れ目が縁の切れ目というのでしょうか、なんとも後味が悪い出来事でした。

まとめ

お金に関するトラブルは、本性が出ると聞きますよね。特にお姉さんは切羽詰まった状況だったからこその言動だったのかもしれませんが、なんとも悲しい結末に考えさせられますね。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。