今回は、知人のB子さんに聞いた電車内での“公共トラブル”をご紹介します。泣きやまない赤ちゃんと向き合う母親として、周囲の冷たい視線に耐えたあの日。しかし、ある女性のたった一言が、惨めな心を救ってくれました。
その一言が心に染みた
そんなとき、隣に座っていた年配の女性が、そっと私の肩に手を添えて言ってくれました。
「大丈夫よ、お母さんも頑張ってるわね。赤ちゃんは泣くのが仕事だから」
その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた気持ちが一気にほどけて、涙がこぼれました。私のことを責めないでくれる人がいる、それだけで救われたのです。
自分も誰かに優しい一言を
あの女性の言葉は、今でも忘れられません。
公共の場では、周囲への配慮はもちろん大切です。
でも、困っている人を責めるのではなく、寄り添う気持ちも忘れてはいけないと私は強く感じました。
今では、私自身が誰かに「大丈夫」と声をかけられるような人になりたいと思っています。
あの日の涙は、きっと無駄ではなかったと信じています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。