仕方なく、タクシーを呼ぼうとしたその時、ようやく旦那が帰宅。旦那が家を飛び出してからほんの10分ほどの出来事でしたが、本当に長く感じました。
しかし戻ってきた旦那を見て、私は目を疑いました。「どうして、“あの人”が一緒にいるの……!?」
「もう大丈夫だ!」ドヤ顔の旦那に本気で殺意が湧いた
息を切らしながら家の中に入ってきた旦那の後ろには、なんと部屋着姿の【義母】が。旦那が行っていたのは、車で5分ほどの距離にある『義実家』だったのです。
「母さんを連れてきたから、もう大丈夫だ!」とドヤ顔でいう旦那に、初めて本気で殺意が湧きました。
詳しい状況を知らされず連れてこられた義母が、痛みでうずくまっている私を見て状況を察し、「あんた、私を連れてくるより、嫁ちゃんを病院に連れて行くのが先でしょう!」と旦那を叱責してくれました。
おかげでその後すぐに旦那の車で病院に向かった私は、無事に娘を出産。旦那には「勝手に出ていってごめん」と謝られたものの、しばらくは許せませんでした。
しかし、娘にベタ惚れで、育児にも果敢にチャレンジしている旦那の姿を毎日見ているうちに、少しずつ怒りはおさまっていきました。もし、旦那がもっと子供に無関心だったら、今も許せていなかったでしょう。
『ミスをしても、誠心誠意謝って、その後の行動で示すことができれば挽回できる』ことを、旦那の行動から感じる今日このごろです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。