SNSが身近な時代。小学生が無自覚に動画を投稿しようとした出来事に直面した友人。親として感じた危機感と、子どもたちに伝えたいネットのリスクについて考えさせられる体験談を、友人が語ってくれました。

「勝手にアップしないで!」親が感じたSNSの危険性

一瞬、頭が真っ白に。

え、今ここで撮った動画を? 息子たちの顔、ばっちり映ってるよね?

「ちょっと待って。息子たち映ってるから、それはダメだよ」と慌てて止めると、Aくんはあっけらかんと「でも、ちゃんと本人たちに許可取ったよ?」と。

実際、息子に確認すると「別にいいんじゃないの?」とあっさり。

でも、小学生の「いいよ」がどこまでの責任や影響を理解した上での言葉なのか……。

ネット投稿のリスク、子どもたちにどう伝える?

私は、Aくん、息子、そこにいたみんなに、SNSに動画をアップすることの危険性を丁寧に話しました。

どんな人が見るか分からないこと、一度ネットに出したものは完全には消せないこと、顔や背景から個人情報が特定されるリスクがあること。

「おもしろいから」「みんなやってるから」では済まされないことが、現実にはたくさんあります。

「本人に許可を得たから」と言っても、許可した相手はどこまで理解できているのか。

“無自覚インフルエンサー”時代、親ができること

SNSが身近になり、小さなインフルエンサーのように投稿を楽しむ子も増えています。

でもその一方で、“悪気なく巻き込む側”にも、“無防備に許可する側”にも、どちらにもリスクがある感じたのです。

子ども同士の間で完結してしまう前に、親が一度立ち止まって考えさせる機会を持つことが、今の時代は必要だと感じました。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。