かつては仲の良かった母娘も、娘が大人になったり家庭を持ったり、また母が年老いていくことで関係性がすっかり変わってしまうのはあるあるですよね。そんな切ない筆者のエピソードをご紹介します。
働き者すぎる母
母は我が家へ着くなり、ゆっくりせずに、台所を掃除してくれたり、夕飯の仕込みに入ったりします。
私も少々疲れていたため、ソファで横になっていたのですが、掃除の道具や調味料のありかを聞いてきたりと、私自身も落ち着きません。「ご飯の支度はあとでやるからいいよ」と言っても働き者ゆえゆっくりしようとしないので、私も休めません。
難しい距離感
また、洗面台の掃除までされて、息子の抜けた歯を捨てられそうになったりもしました。排水溝にペットボトルのキャップを流してしまい、詰まってしまうなど、せっかくの母の親切がありがた迷惑となっている事実も。
結局、持ってきたお菓子についても「腐る前に早く食べちゃいなさいね!」というセリフを滞在中に何度も言われ、何かとプレッシャーを与えられていると感じてしまいました。
私のことを思ってやってくれているのはわかります。遠く離れているので難しいのですが、どこかで1日会うか、どこかへ泊まりに行くなどしたほうが、互いの領域を守れる付き合い方ができるような気もしています。
母と娘の距離感、難しいですね……。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。