価値観の合わない義実家
Aさんは結婚2年目。大好きな夫との暮らしは幸せでしたが、一つだけ悩み事がありました。それは価値観の合わない義実家との付き合いです。
義実家と近距離に住んでいるAさんは、月に一度は義実家に遊びに行っています。
実はAさんにとって自身の衛生観念と異なる義実家への訪問は苦痛でなりません。
夫も苦に感じてくれているならまだしも、その環境で育った夫は何ら苦痛に感じていません。
それは価値観の相違なので仕方ないと思いつつ、義実家訪問では、Aさんだけが我慢することになるのでした。
嘘でしょ?
Aさんは義実家で普通に過ごしているだけで、義母から「汚れを気にし過ぎる人」だと扱われてしまいます。
外から家に入ったら手を洗うのはAさんにとって当たり前のことですが、義母にとっては違うようです。手を洗っているだけで「あら〜綺麗好きなのね〜」と嫌味っぽく言われてしまうのでした。
けれど、Aさんは何もかもを除菌シートで拭き取るような真似をしているわけではありません。食事前、トイレ後に手を洗ったり、落ちたものは食べなかったりしているだけです。
価値観が違うだけなのに
一方で、義実家の面々はよっぽど手が汚れない限り手を洗いません。衛生観念は人それぞれですからそれが悪いわけではありませんが、私が自分にとって「良い」と思ってしている手洗いや掃除などを否定されるのはつらいものがありました。
「死ななきゃ大丈夫」というのが口癖の義母ですが、Aさんにとって、義母のそのような感覚は到底理解できないものでした。
深く付き合うのは無理です
結婚当初は義実家で食事をしたり泊まったりしていたAさんですが、現在は夫に理由を話しそれらを避けています。夫も理解を示してくれ、今では短時間の訪問だけにしています。
そのほかの場面で、義母は意地悪なわけでも嫌な性格でもありません。
しかし、今後も深い付き合いは避けていきたいAさんなのでした。
価値観は人によってさまざまですが、それが大きく異なっていると付き合いは難しくなります。
お互いにとって適度な距離感を見つけ出していくことが大切でしょう。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。