筆者の友人・R子は大学卒業後、両親の離婚で大きく人生が変わってしまいました。心を病んでしまった母親の看病をし、生活するために必死で働いているうちに婚期を逃してしまったのです。結婚できなかったR子は、果たして不幸せなのでしょうか?

復讐

K美さんの自慢が嫌になってきた私は、「この後予定があるので帰ります。」と伝えました。
するとK美さんは「あら。R子でも予定があるんだ? てっきり1人で寂しい生活しているのかと思った。」と言い放ったのです。

私はつい頭に来て「大丈夫です。私、先輩の幸せに興味がないので、帰りたいだけです。」と言ってしまいました。
呆然としたK美さんを見て、私は言い過ぎたかなと思いましたが、ちょっとぐらいの嫌味は許してほしいくらい私の心はいっぱいいっぱいでした。

後日友人にそれを話したところ、K美さんはどこからか私の身の上話を聞きつけたらしく、単にからかい半分、つまり面白がってコンタクトを取ってきたということだったようです。
自分が幸せの絶好調にいたので、それを自慢して良い気分になりたかったのでしょう。
このことから、相手の状況や気持ちを考えずに自分のエゴを押し付けるのは、本当に良くない事だと実感しました。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。