筆者の友人・R子は大学卒業後、両親の離婚で大きく人生が変わってしまいました。心を病んでしまった母親の看病をし、生活するために必死で働いているうちに婚期を逃してしまったのです。結婚できなかったR子は、果たして不幸せなのでしょうか?
事情
私は飲食店を営む両親の1人娘として育ちました。
幼い頃は仲の良かった両親も、私が高校生の頃から喧嘩が目立つようになり、大学卒業後には離婚してしまいました。
私は母と一緒に生活することになりましたが、心を病んでしまった母は働けず……もともとの派手好きな性格は治らなかったので、母親が他界した後も借金だけが残り、返済の日々。
結婚・出産などは考えられず、自分では決して幸せとは言えない人生だと感じていました。
連絡
私は大学時代サークルに入っていて、その先輩や友人達とは年賀状程度のお付き合いが続いていました。
ある日、1つ上の先輩・K美さんから急に連絡が入り、「久しぶりに会いたい」と言ってきたのです。
K美さんとはそれほど仲が良かったわけでもなく、卒業後の進路もまったく別分野。
結婚して子どもがいることは聞いていましたが、卒業以来会っていない関係だったので、ちょっと不思議に感じたのですが、とりあえず一緒に食事をすることを決めたのです。
自慢
当日、久しぶりに会ったK美さんは、ちょっと派手な感じになっていて、持ち物などをいちいち自慢してくる嫌なタイプに変貌していました。
私の事情を知っているにもかかわらず「結婚はしないの?」「そろそろ子ども産まないと大変じゃない?」など、神経を逆なでするようなことばかり言うのです。
そして自分の幸せ自慢も忘れずに「最高の旦那さんと結婚できた♡」「子ども達も優秀で♪」など、いかに私とは違う人生を送っているのかということを見せつけてきました。