闘病中の祖父が亡くなり、慌ただしく葬儀の準備を進めていました。
そんな中、義母が早く到着し、夫の “ある行動” が思わぬ混乱を招いて──
葬儀準備の慌ただしさ
祖父が亡くなり、祖父の自宅(母の実家)で葬儀を行うことになりました。
祖父の家は、私の実家から徒歩5分の場所。
私の実家は祖父の闘病生活が続いたため、片付けも手つかずのまま葬儀の準備に追われていました。
義母の登場と夫の“気遣い”
葬儀当日、義母が弔問に訪れてくれました。
少し早めの到着だったこともあり、待機場所がなく手持ち無沙汰に。
直系の親族が多いため、祖父の兄弟や子どもたち以外の参列者には、庭に設けた焼香台で弔問してもらう予定でした。
一旦は親族とあいさつを交わし、他の弔問客と同様に庭で待っていた義母。
しかし、まだ時間があると思った夫が「少し休んでて」 と、なんと義母を私の実家へ勝手に案内してしまったのです。
私は葬儀の手伝い中で同行できず、夫だけで連れて行ったようでした。
家族の驚きと気まずい空気
実家には誰もおらず、ちょうど着替えのために戻ってきた両親が、居間に座る義母を見て仰天。
「あいさつもゆっくりできず、すみません!」
と慌てるしかなく、時間も迫っていたため、そそくさと祖父の家へ戻っていったそうです。
私も着替えのために一度実家へ立ち寄ったのですが、そのときに義母がくつろいでいるのを見て、事情を知りました。
「まさか夫が案内したの?」 と驚きながらも声には出せず。
さらに祖父宅は手伝いの手が足りないので、私も祖父宅へ逆戻り。
バタバタと家族が帰宅しては皆が驚くような状況だったため、義母も居心地が悪く感じたのか、庭の焼香待機場所へ早めに戻っていきました。
実家への線引き
葬儀が終わったあと、夫には「勝手に実家に上げるなんて非常識だよ」 としっかり説教しました。
ところが「親同士だから大丈夫かと思って……」 と悪気のない返答。
夫にとっては “義母=自分の親” でも、義母にとって “嫁の実家” は家人がいないのに気軽に上がっていい場所ではありません。
あの一件以来「夫にとっての実家」 と「私の実家」 は別物として、きちんと線を引くようにしています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。