陰口の標的にされていた日々
私は中規模の会社で事務職として働いており、今年で4年目です。
特別目立つタイプではありませんが、仕事には真剣に取り組んできました。
ところが、ある時期から同僚のB子さんが、私に対して陰口を言うようになりました。
「A子さんって真面目過ぎて、見てるだけで疲れる」「また上司に取り入ろうとしてる」など、耳を疑うような言葉がヒソヒソと聞こえてくるのです。
「またA子さんと?」のイヤミに心が折れそうに
ある日、新しいプロジェクトの担当が発表され、私は上司とペアを組むことになりました。任されること自体は嬉しいはずなのに、その瞬間、B子さんの声が背後から聞こえてきたのです。
「え、またA子さんと一緒なんですか? さすがにやりすぎじゃないですか?」
その言葉に、胸がギュッと締めつけられました。私は自分から何かを求めたことはありません。ただ、任された仕事を黙々とこなしているだけ。それなのに、なぜこんな目で見られるのかと、心が折れかけました。
上司の一言が空気を変えた
その場にいた上司が、B子さんの発言を聞いていたようで、静かにこう言いました。
「B子さん、私は“信用できる人”にしか重要な案件を任せません。誰でもいいわけじゃないんですよ」
一瞬で、周囲の空気が変わりました。B子さんは明らかにバツが悪そうに目をそらし、それ以上何も言わなくなりました。
私は驚くと同時に、上司がちゃんと自分を見てくれていたことに心が温かくなりました。
人間関係は“信頼される相手”を大切に
この出来事以来、B子さんは私と距離を置くようになり、陰口も聞こえなくなりました。私自身も、誰にどう思われるかを気にしすぎず、自分の仕事に集中できるようになりました。
すべての人に好かれようとしなくていい。大切なのは、信頼できる人との関係を丁寧に築いていくこと。その方が、ずっと心地よく働けると実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。