夫の不倫に悩んでいると、「男の甲斐性よ」と義母に一蹴され、説教までされたA子。
なんと、そんな義母も不倫中だったことが判明!
いったいこの家族に何があったのでしょうか?

「不倫は男の甲斐性」!?

夫の不倫が発覚したとき、私は混乱し、どうしていいかわからなくなりました。

怒りと悲しみが交錯するなかで、とにかく誰かに話を聞いてほしくて、同居している義母に相談することに。
義母とは良好な関係だったので、「味方になってくれるはず」と思ったのです。

ところが、返ってきた言葉は信じがたいものでした。
「まあまあ、男の不倫なんて甲斐性よ」
耳を疑いました。

さらに、「あなたが妻として至らなかったんじゃないの?」と説教まで始めるではありませんか。
まるで私に原因があると言わんばかりの態度に、私は悔しさと情けなさで、言葉を失ってしまいました。

不倫された側が責められる――そんな理不尽な話があるでしょうか。

義母への疑惑

そんなある日、テーブルに置いたままの義母のスマホが震えました。

何気なく見ると、画面に男性からと思われるメッセージが。
それも、なんだかとても親密そうな内容に見えるのです。
「今日も会えて嬉しかったよ」
「次はもっとゆっくり過ごしたいね」

背中に冷たいものが走りました。

数日後、外出してくると声をかけてきた義母を見て、疑惑は確信に。
おろしたての服を着て、いつもより濃いメイク。
私は「行ってらっしゃい」と見送るふりをして、こっそり後をつけることにしました。

親子そろって、不倫していた!

最寄りの駅から電車に乗った義母は、都心方面へ向かうようです。
途中で何度か、周囲を確認するようにキョロキョロする義母の様子に、こちらまで緊張してしまいます。

ある駅で、電車を降りた義母。
慌てて後を追うと、ホームで待っていたスーツ姿の男性のもとに、嬉しそうに走っていくではありませんか。

2人は恋人同士のように腕を絡めて歩き、やがてラブホテルの前で立ち止まり、迷うことなく中へと入っていきました。

私は震える手でスマホを構え、その瞬間の写真を何枚も撮影しました。
不倫をしていたのは夫だけではなかったのです。

そろいもそろって、この親子は-――! と、激しい怒りに胸が打ち震えました。

家族会議の末

証拠を押さえた私は、家族会議の場を設け、夫と義母の不倫を証拠写真付きで暴露しました。
夫は顔を引きつらせながら黙り込み、義母は真っ青になってうつむきました。

義父はしばらく沈黙すると、低く「出ていけ」と、義母に向かって言いました。
その言葉に、義母は驚いたような顔をしましたが、何も言い返せず、その場を後にしました。

夫はうなだれたまま。

崩れ落ちていく家族の姿を、私はただ静かに見ていました。

その後

義母は家を出ていき、私も夫と離婚しました。

「不倫は男の甲斐性」などと嫁に言ってのけただけでなく、自分も同じ裏切りをしていたなんて――同じ女性として、今でも義母のことが許せません。

それでも、義父が毅然とした態度をとってくれたことには、少しだけ救われました。

あの親子の裏切りは一生忘れられませんが、もう過去に縛られることなく、生きていきたいと思っています。

【体験者:30代女性・パート、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。