無意識のうちに、何かに縛られていたりすることってありますよね。ふとしたきっかけで、自分を枠に押し込めていたと気づくと、どこかほっとするものです。今回は筆者の友人がそんな“気づき”を体験したエピソードをお届けします。

まっすぐすぎた私

私は昔からいわゆる「男勝り」と言われるタイプで、誰よりも先に動いて結果を出すことがすべてだと思っていました。

社会人になってからもそのスタイルは変わらず、与えられた仕事には即座に対応し、成果を出すことだけを目標に、毎日を突っ走っていました。

上司や同僚に頼られる存在になりたくて、弱さを見せることは悪だとさえ思っていたのです。

上司の一言にモヤモヤ

そんなある日、上司から思わぬ言葉をかけられました。

「君、少し柔軟性を持って、周りを思いやるようにした方がいい。肩の力を抜いて、もっと優しく接してみなさい」と。

その言葉に、思わず反発心が湧きました。
「もっと女性らしくしろってこと?!」と、勝手に解釈してしまったのです。

「女だからってバカにされたくない!」という気持ちが強かった私は、上司の言葉の裏にある真意を読み取ることができませんでした。