筆者の友人・Y美は、20代で結婚したものの、なかなか子どもに恵まれず、30代半ばでようやく第一子を授かることができました。Y美もY美の夫も大喜びだったのですが、義母はちょっと様子が違ったようで……。

妊娠

私は結婚後、なかなか子どもに恵まれず、義母にはさんざん嫌味を言われたり、急かされたりしてきました。
30代半ばでようやく子どもを授かれた時、夫は私が驚くほどの喜びようで「何かあっては大変!」と今まで以上に労わってくれるようになりました。

結婚してからずっと子どもの催促をしていた義母も「これでようやく嫁の務めが果たせるわねぇ。」と嫌味を言いつつ、孫の誕生を楽しみにしているようでした。

出産

私たち夫妻は、生まれるまで子どもの性別は聞かないことに決めていて、男の子でも女の子でも元気に生まれてくれればと話していました。

そしてついに出産の日。
親孝行なことに、忙しい夫の休みの日に陣痛が始まり、初産とは思えないほど順調にお産が進みました。
待望の誕生は夜10時過ぎ……夫は涙を流して喜び、駆け付けていた義母や私の両親とともに病室へやってきたのです。

暴言

病室へ入ってくるなり、義母は「Y美さん(私)、どっちだったの?」と聞いてきました。
私が「女の子です♡」と答えると、あろうことか義母はフンッと鼻で笑い「じゃあ介護要員ね!」と言い放ったのです。

これには一同唖然!
特に激怒したのは夫でした。
「いい加減にしてくれ! 今までさんざん急かしてきて生まれたらそれかよ! まずは無事に生まれて良かったねなんじゃないの?」

それでも義母は「男の子なら後継ぎになれるけど女の子は無理でしょ? 介護ぐらいしか使い道がないじゃない。」と言ったのです。

絶縁

私はあまりの暴言にショックを受けて「帰ってください。」としか言えませんでした。
孫の誕生を素直に喜んでくれないことも悲しかったのですが、女の子は役に立たないと言われたことは本当に許せませんでした。
その後、夫と話し合い、義実家とは絶縁することを決めたのです。

その場に居合わせた私の両親も「今の時代にあんなこと言う人がまだいるんだね。」と驚いていて、私たちが義実家と絶縁をすることに対しても、一定の理解を示してくれました。
夫も「あんな人だと思わなかった。」とショックを受けていますが、娘のことは目に入れても痛くないほど可愛がっています。

【体験者:30代女性・パート、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。