筆者の友人・S美はシングルの家庭で育ち、母親と2人で生活していました。20代の後半で今の夫と知り合い、結婚することになったのですが、義母はずっとS美とS美の母親をバカにし続けていたそうです。
義母
私の夫は、私の母親のことも大事にしてくれる優しい人です。
でも、義母は自分の価値観を絶対に譲らない人で、片親である私の家庭のことをバカにすることが多くありました。
「女手一つって聞こえはいいけど、結局は結婚不適合者ってことでしょ?」
「そんな母親に育てられたんだから、そのうちあなたも離婚するんじゃないの?」
など、結婚してからも嫌がらせはずっと続いていたのです。
疎遠
結婚して3年経った頃、私たち夫婦は娘を授かることができました。
しかし、出産後も義母は態度を変えず「男の子が良かったわね。」「そっちの家の顔ね、かわいそうに。」などと文句ばかり。
私はだんだんと義母に会うのが嫌になってきて、夫に相談。
夫も義母の嫌がらせのことは知っていたため、私の気持ちを尊重してくれて、少しずつ疎遠になっていきました。
思惑
娘はすくすくと成長し、小学校から始めたテニスであっという間に頭角を現し、中学校の頃には全国大会に出場できるほどの選手になりました。
すると、今まで知らん顔をしていた義母が、手のひらを返すように娘にかまうようになったのです。
ある日、我が家に突然義母がやってきました。
義母は「Aちゃん(娘)が帰ってきたら、一緒に買い物に行きましょう。欲しいものがあったら買ってあげるわ。」と言い出したのです。
私はどうして良いのかわからず、とりあえず娘が帰ってくるのを待つことにしました。