孫差別
私の義母は、自分の娘の子ども・Hばかりを可愛がり、孫差別をする人です。
一番驚いたのは私の息子と同じ年のHに「免許が取れたお祝い♡」と言って、500万もする新車をプレゼントしていたこと!
私の息子たちには入学・卒業のお祝いはもちろん、誕生日のお祝いも微々たるもの。
いただけるのはありがたいのですが、Hとの差は目に見えてわかるほど。私と夫はそれに気が付いていましたが、息子たちへの配慮から何も言わずにお付き合いを続けていました。
事故
それから数年後、お正月に義実家で集まることになり、私たちは渋々義実家へ。
すると、なぜかHと義姉が来ていませんでした。
夫が義兄に聞くと「大晦日にHが事故ったんだよ。カーブで曲がり切れなくてぶつかったらしいんだけど、スピード出してたのかケガしてね。入院はしなくて済んだけど、今病院に行ってる。」とのこと。
夫が「大変でしたね。」と言うと、義兄は「免許取ったばっかりで、あんなデカい車に乗るからだよ。結局廃車みたいだし……。」と言いました。
すると、いきなり義母が「え? 廃車? あんなに高かったのに!」と言い出したのです。
抗議
いつもは大人しい義兄が「お義母さん、アイツは何かあってもお義母さんがお金を出してくれるって、そういう感覚で育っちゃったんです。今回の車のことも、アイツには扱えない大きさだった。今回が良い機会です。あまり何でも与えるのはやめてもらえませんか?」と義母に抗議!
今まで義母に逆らったことなど一度もなかった義兄の抗議に、義母はタジタジでした。
義兄は続けて「あと、R君やK君(私の息子たち)とあからさまな差別をするのはどうかと思います。おかげでアイツは自分が特別な人間だと思っているふしがある。僕はそういうの好きじゃありません。」と言ってくれたのです。
改心?
義兄の意見に賛同した義父は「お前が“ばあちゃん”の称号を失う日が来ないことを祈るよ。」と一言。
ケガをしてしまったHはかわいそうでしたが、義母に面と向かって抗議してくれた義兄には感謝しています。
その後、義母はあからさまな差別はしないようになりましたが、未だにうちの息子たちに対する態度は変わっていません。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。