嫌がらせ
私は結婚当初から、義母の執拗な嫌がらせに悩んでいました。
私は娘を2人授かったのですが、男の子を産まなかったという理由で、義母の嫌がらせはさらにエスカレート。
正月やお盆の帰省も「あら、あなたは呼んでないわよ?」「まだ離婚してなかったの?」などと言われ、娘たちのことを可愛がる様子もありませんでした。
気の強い義母に義父も夫も逆らえず、私への嫌がらせを黙認。
私は何度も「もう無理」と夫に助けを求めたのですが、夫は聞く耳を持たず「なんとかうまくやってくれ」と言うばかりで、限界を迎えるのは時間の問題でした。
決意
私は自分だけの被害なら我慢できたのですが、娘たちにも矛先が向くようになりました。
娘たちも「あの人の近くにはいたくない。」と言い出し、相談しても見ないフリをする夫にも愛想が尽きていた私は、離婚を決意。
幸い、実家に戻ることができ、両親・娘たちと新しい生活をスタートさせたのです。
訪問
離婚して3年ほど経った頃、急に元夫と義母が私の実家へやって来て、復縁をお願いしてきました。聞けば義父が認知症を発症し、介護生活が始まっているとのこと。
施設への入所を検討したそうですが、希望する施設は2年待ちと言われたため、義実家で介護をしているとか。
私はヨリを戻すつもりは全くなかったので「離婚しろって言ってたのはお義母さんですよね? 私はもうあんな家には戻りたくありません。」と言うと、義母がいきなり「じゃあ、Sちゃんたち(私の娘)をうちで引き取るって言うのはどう?」と言い出したのです。
魂胆
それはただ介護要員が欲しいだけ。
娘たちを利用しようとする2人に呆れた私は、思い切って本音をぶつけることにしました。
「あれだけ嫌がらせをしておいて、都合が悪くなったから帰って来いってムシが良すぎませんか? 私も娘たちも戻る気はさらさらありませんので。」
元夫は養育費も支払っていない状態。
どの面下げて来たんだろうと心の底から腹が立ち、2人を追い返しました。
その後も2人から何回も泣きつかれたのですが、私は全てシャットアウトしています。
【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。