筆者の話です。
両親と泊まった老舗旅館で、仲居さんの驚くべき対応に出くわしました。
チェックイン直後から感じたモヤモヤ……心から楽しみにしていただけに、忘れられない体験に──

なかなか帰らない仲居さん

こちらも気まずくなり、母と目を合わせながら何度か相槌を打ちましたが、仲居さんは全く出ていく気配がありません。
私たちは旅の疲れもあり「早く一息つきたいな……」と思いながらも、気まずさがどんどん募っていきます。

ついに母が「ちょっとトイレに」と席を立ち、財布を取りに行き、そっとチップを渡すと、ようやく「それではごゆっくりどうぞ」と引き上げてくれたのです。

楽しみにしていただけに残念

隣の部屋のお客さんも私たちより約2時間遅れて到着していましたが、やはり同じ仲居さんが担当。
夕食の時間は過ぎていると怒り気味に文句を言っている声が廊下まで聞こえてきました。
すると「ありがとうございます~」と急に仲居さんの声のトーンが変わったかと思うと、料理を運ぶ音が響きだしました。
隣の部屋からも似たようなやり取りが聞こえたことから、おそらく同様の対応だったのではないかと思われます。

期待していた旅館だっただけに、なんとも言えない後味の悪さが残りました。
館内には歴史を感じさせる品々が飾られていて、格式ある雰囲気。
Webでも素晴らしい評判が載っていただけに、本当に残念でなりません。
今回の体験から、個人的には再訪をためらってしまう結果となりました。仲居さんの真意や旅館側の事情は分かりかねますが、私にとっては忘れられない宿泊体験となりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。